舞台演劇、ミュージカルが期限を定められずに長期間連続公演されること。
映画が長期間劇場上映されること、商品が長期間人気を保つことにもにも用いられる。
ロングラン公演とは?
舞台演劇やミュージカルは通常は2週間から数ヶ月で別の演目に切り替わる。
日本以外の国もほとんどは似たような仕組みである。
それ以上長い期間上演される場合を指す。
日本でも長い間上演されることはあまりないですよね。
劇団四季さんはキャッツやライオンキング、オペラ座の怪人などは年中やっています。
これをロングラン公演と言います。
ただし、ブロードウェイとウエスト・エンドは例外であり、原則的にロングラン公演方式がとられている。
この二つの都市では演劇、ミュージカルに長い伝統があり、また、経済的にも基幹産業になっている。
そのため、個々の作品に対して金銭面でも人材面も時間も投入されて、ヒット作を生み出すべく模索していく。
投資の対象にもなっている。
ヒット作が生まれれば長期に渡る利益が発生する。
とはいえ、ショービジネスには賭けの面がどうしても付きまとう。
どんな新作も絶対のヒットは保証されない。
上演してからでないと観客からの評価はわからないのである。
なので、リスクを最小限におさめるために役者も裏方も投資家も最大限の注意を払ってより素晴らしい作品を作るべく努力をしている。
英語の方がロングランしやすい?
また、英語の作品は世界的に理解できる人口が多いためにヒットに結びつきやすい面がある。
英語のネイティブではない人にも裾野が広い。
原作がフランス語である『レ・ミゼラブル』の英語版のミュージカルが成功したのも英語の集客力の影響は否めない。
ロングランについて現在では断続的な上演でも言われる場合があるが、本来的にはあくまでも長期間にわたる連続上演を指す言葉である。
そのため、単に成立が古い戯曲は当てはまらない。
無論、長期公演をしても採算が取れる場合になされることである。
観劇を趣味とする人はある程度限られる上に、同じ演目を何度も観る人はさらに珍しいことは当然である。
それを鑑みれば長期の上演は幅広い層の集客が見込める、複数回観劇させる牽引力のある魅力のある作品である証拠と言える。
ブロードウェイでのオペラ座の怪人は初演が1988年、終演が2023年という35年もの長期上演であった。
日本では劇団四季でのミュージカル版のライオンキングが公演回数10000回を超えている。
世界最長のロングラン記録はイギリスのロンドンで公演が続いているアガサ・クリスティー書き下ろしの推理ドラマ劇『ねずみとり』である。
1952年の初演以来、50年以上上演されている。上演回数は22000回を超えた。
ブロードウェイ「オペラ座の怪人」
アメリカのニューヨーク・ブロードウェイで、1988年から上演が続けられてきたミュージカル『オペラ座の怪人』。
上演回数は1万回を超えており、ブロードウェイのミュージカルの中で、最多記録を更新していました。
2023年の4月16日に35年のロングランが終えた。
ミュージカル界では衝撃でした。
残念な出来事でした。
日本での最長のロングランはライオンキング
2022年12月時点で、日本通算上演回数は13,000回以上、観客動員数1,300万人です。
まとめ
今回は、ロングラン公演について紹介しました。
ショービジネスの世界で長い間行うことは、とても大変なことだと思います。
スタッフ、演者、開場、スポンサーさん、お客さんなど様々な人の協力がないと成り立ちません。
ロングラン公演を続けられるエネルギーがある劇団というのはすごいなと思います。
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