初めて観劇したりすると知らないミュージカル用語が飛び交ったりしています。
「ミュージカル用語には何がある?」
「ミュージカルを観る前に、用語を把握しておきたい。」
本記事では、初心者向けに、ミュージカル用語を詳しく解説します。
あ行
アンサンブルキャスト
役名のない1つの作品で、複数の役を演じる俳優のことを指します。サンボと略す人が多いです。対義語はプリンシパルキャストです。
アドリブ
台本にない即興のセリフや歌詞のこと。セリフを忘れた俳優が咄嗟に思いついて演じることもありますが、舞台でのアドリブのほとんどは、パフォーマンスを高めるために俳優が意図的に行うものです。コメディ作品では、時事問題やメタ的な要素を取り入れることもあります。
ウィーン・ミュージカル
音楽の都・ウィーン発祥のミュージカル。日本では、毎晩どこかでウィーン・ミュージカルが上演されているのではないかと思うほど、ウィーン・ミュージカルの人気は高いです。
ウィーン・ミュージカルの魅力は、繊細でスリリングな上質な音楽と、深くて渋いストーリーテリングにあります。『ダンスオブヴァンパイア』。『エリザベート』・『モーツァルト!』などが代表的な作品です。
オーケストラピット
劇場において、オーケストラが生演奏を行う場所のこと。客席と舞台の間や舞台袖の端にあることが多いです。
か行
カーテンコール(カテコ)
物語が終わると、役者が順番に舞台に登場します。観客は役者に精一杯の拍手を送ります。
顔合わせ
役者全員が初めて一堂に会するリハーサルのこと。
楽屋
役者の控室。主役は一人部屋をあてがわれることが多いのですが、ほとんどの役者は大部屋を共有します。本番のメイクや着替えも楽屋で行います。
上手(かみて)
客席から見て舞台の右側。反対側。
カンパニー
作品の制作に携わる人々の集団のこと。役者だけでなく、スタッフなど制作関係者を含む場合もあります。
客席降り(客降り)
観客が座っている客席に役者が降りてきて、通路を歩きながら演技をしたり、物語を進めたりすること。通路に座っている観客は、幸いにも俳優を手の届く距離で見ることができます。
かぶりつき
芝居を熱心に、勢いよく見ること。また、特定の役者を目で追うという意味もあります。
さ行
再演
一度公演したものを、再び公演すること。
座長
主に主演役者のことを指します。
招待
日本で上演される海外作品。海外公演団体との英語での交渉・調整が必要です。
下手
客席から見て、左手のこと。
招聘(しょうへい)
歌や踊りがあまりに素晴らしく、観客の拍手が聞こえず、続行不可能になることを意味する賛辞の言葉。
ソワレ
夜の部の公演。ブロードウェイではイーヴエングとも呼ぶ、
昼の部はマチネ。
た行
タイトルロール
作品のタイトルで、主役の名前または名前の一部になっていること。または、主役そのものを指します。
例:「マリー・アントワネット」の主人公のマリー・アントワネットや、「モーツァルト!」の主人公のモーツァルト。
立ち稽古
俳優が立って動きをつけながら行うリハーサル。通常、最初のリハーサルは座った状態での「読み合わせ」、その後に立ち稽古を行います。
な行
奈落(ならく)
役者やセットが動き回る舞台上の地下空間。帝国劇場の場合、帝劇地下のB1とB2の一部が奈落であり、地図上でも「奈落」と表記されています。
は行
ばみり
舞台上に張られることが多い、セットの位置や立ち位置を示す太いテープ。2階以上の席に座ると見えることがあります。
ま行
前楽
「千秋楽のひとつ前の公演」のことで、もしダブルキャスト以上の公演の場合には、必ず最終日となる役者が発生します。
マチネ
昼の部の公演。夜の部はソワレ。
マチソワ
昼夜共に観に行くこと。
や行
読み合わせ
稽古の始めに行われ、通常、役者が椅子に座ったまま、セリフのやりとりを確認します。こちらの読合せの後、立ち稽古に入ります。
ら行
ロングラン
長期間に渡って、上演され続けること。
わ行
ワイヤーアクション
俳優がワイヤーを使って空中を飛ぶアクションのことです。「メリー・ポピンズ」・「ピーター・パン」などが有名です。
ブロードウェイ用語集
ブロードウェイ演劇でよく使われる専門用語、業界用語、ブロードウェイミュージカルに関連する言葉などのリストです。
Curtain Call(カーテンコール)
公演の最後に、俳優、制作チーム、オーケストラが全員出てきて、観客から拍手を受けること。
Break A Leg(ブレイク・ア・レッグ)
演劇で、誰かの幸運を祈るときに使われるイディオムのこと。舞台上の意地悪な悪魔が、Good Luckと聞くと、俳優や制作スタッフに悪いこと(Bad Luck)が起こらないように、わざと反対のことを言うと言われています。
Broadway.con(ブロードウェイ・コン)
ブロードウェイに関する展示などを行うコンベンションで、2016年に始まったコミック・コンのブロードウェイ版では、ブロードウェイの俳優や作品によるプレゼンテーション、パフォーマンス、ミート&グリートなどが行われます。
Advance(アドバンス)
前売り券のこと。
Curtain Speec(カーテンスピーチ)
公演の最後に、俳優、プロデューサー、プロダクションチームが登場し、スピーチを行います
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