ミュージカルで言われる「アントラクト」とはどういったことを言うのでしょうか?
そしてどう言う意味なのでしょうか?
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今回は、アントラクトとオーバーチュアの意味について紹介します!
アントラクトとは?
オペラなどの劇で幕と幕の間、もしくは一つの幕の小休止に演奏される曲のこと。
間奏曲、幕間音楽とも言われる。
2幕の最初によく音楽だけかかる事がある。それをアントラクトと言われています。
最初オペラ座の怪人を観に行った時に、音楽だけかかって何が起きるんだろう?と思った事があります。
音楽を聴いているだけで興奮しますよね
オーバチュアとは劇が始まる前にかかる曲のことを言います。
オーバーチュアは英語です。
アントラクトは何故かフランス語である。
古典派までのオペラは序曲で劇全体のイメージを示唆させた。
しかし、ロマン派の時代になるとまず、リヒャルト・ワーグナーがより劇と一体化させた前奏曲を用いるようになった。
その後の時代ではワーグナー以外も前奏曲を用いるようになり、間奏曲も用いられるようになった。
楽曲のイメージを表すものであり、作品が悲劇か喜劇かわかるように作られる。
その先のストーリーを予想され、劇全体を盛り上げる曲である。
幕が降りている間に奏でられる曲は当然に観客が聴くことに集中する。
直前の幕の話と次の幕を繋げる効果があることになる。
現在では著名なアントラクトがCMに使われることもよくある。
題名は知らなくとも音楽を聞かされれば曲は聞いたことがあると言う人は多いであろう。
劇と切り離されたものとしても世の中で多用されているわけである。
曲だけを切り取っても強い印象を与えるものであり、人々の注意を引いて販促に結びつけるにはうってつけである。
さらに、クラシックの作品であれば既に著作権も切れている。
具体的な曲の紹介
ビゼーのオペラ『カルメン』の三幕への曲はストーリーのドロドロとは別個の綺麗な音楽である。
一幕物であるマスカーニのオペラ『カヴァレリア・ルスティカーナ』誰でも知っている曲であり、愛憎劇の音楽とは思えないほど上品で美しい旋律である。
フェラーリのオペラ『マドンナの宝石』では哀しみをたたえた一度聞いたら忘れられないメロディである。
マネスのオペラ『タイス』はストーリーが娼婦が真人間になるというスキャンダラスなものであるが、美しい音楽のおかげで現在にも残っている作品である。
プッチーニの出世作となったオペラ『マノン・レスコー』は悲劇であるが、二幕目と三幕目のアントラクトは先のストーリーがさらに暗雲たるものであることがわかる暗く悲しみに溢れた曲である。
ミュージカルでは、『オペラ座の怪人』の曲が有名である。
劇団四季の東京公演では生演奏でしたから、尚のこと盛り上がりますよね。
フェラーリとマネスは他の作品はほぼ忘れ去られてしまった。
しかし、マドンナの宝石の曲はコンサートなどで現在も演奏されている。
タイスは稀に上演されるものの、マドンナの宝石は舞台としては上演されることがほとんどないのは残念なことである。
このように劇全体は忘れられかけても、優れたアントラクトは曲としては残り続けるのである。
先日観に行ったクレイジーフォーユーにもアントラクトがありました。
「Entracte」とパンフには表記されていました。
まとめ
今回は、ミュージカルで使われるアントラクト、オーバーチュアについて紹介しました。
アントラクトを聴くと、ドキドキが始まります。
休憩からの2幕に行くときにかかることで、舞台の世界に引き戻される効果があります。
ぜひ、ミュージカル見に行った時は、アントラクトの音楽も楽しみに聞いてみてください。
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