ミュージカル「レミゼラブル」のあらすじ。何が言いたい?伝えたいこととは?

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レミゼラブルあらすじ

ミュージカルの代表作、レミゼラブル。

ミュージカル初心者にもおすすめの上位に来る作品でもあります。
これから観に行く人も、1度みて内容を確認したい人にもレミゼラブルのあらすじや、言いたいこと、伝えたいことを解説します。

「レミゼラブルのあらすじが知りたい。」
「レミゼラブルは何が言いたい?」
「レミゼラブルが伝えたいことは何?」

この様な疑問をお持ちの方もいらっしゃることでしょう。本記事を読むことで、レミゼラブルのあらすじや、言いたいこと、伝えたいことの全てを理解できます。

目次

レミゼラブルのあらすじ

①ジャン・バルジャンの投獄と改心

貧しさから子供のためにパンを盗む男。彼はその罪で捕まり、19年間も投獄されるのです。彼の名前はジャン・バルジャン、時は19世紀のパリ。

長い投獄生活の後、ジャン・バルジャンは仮釈放されます。しかし、仮釈放中は、毎月裁判所に出頭しなければならず、身分証明書には「危険人物」の烙印を押され、仕事に就くこともできませんでした。

ジャン・バルジャンは、無一文で餓死する一歩手前でした。そんな彼を救ったのは教会の司教でした。司教は、彼に食料と休む場所を与えました。ところが、ジャン・バルジャンは、借りを返すかのように教会の銀食器を盗んで逃走しました。

後になり、ジャン・バルジャンが警察に捕まった際に、司教は「銀食器は盗んだものではなく、私からもらったものだ」と告げました

この事件をきっかけに、ジャン・バルジャンは心を入れ替える決心をしました。身分証明書を破り捨て、マドレーヌと名を変え、第二の人生を歩み始めたのです。

②ジャベールとの再会、ファンティーヌとの出会い

1823年に、ジャン・バルジャンは始めた事業が成功し、大金持ちになっていました。貧しい人々の味方として町長にもなりました。新しく警察署長に任命されたジャベールという男が彼を迎えに来ました。

ジャン・バルジャンが経営している工場には「ファンティーヌ」という女性がいました。彼女は、小さな娘を持つシングルマザーでした。当時、父親のいない子供を持つ女性に対する差別があったため、ファンテーヌは娘を宿屋に預け、自分の存在を隠しながら働いていました。

ところがある日、工場で娘の存在が発覚し、ファンテーヌは職を解雇されてしまいます。ジャン・バルジャンは、工場長に穏便に処理するよう促します。しかし、差別を恐れた工場長は、ジャン・バルジャンがいなくなった後、ファンテーヌに工場から去るように依頼します。

③ファンティーヌと交わした約束

ファンテーヌは髪と歯を売り、娼婦として働いていました。

ある日、通行人にからかわれていると、ジャベール率いる警官達がやってきました。事情を聞かれた男は、この女に襲われたと答えました。

ジャベールは、哀れな薄汚い娼婦を選び出し、連れ去ろうとしました。そこにジャン・バルジャンが現れ、ファンティーヌをかばって、病院に連れて行きました。

ジャベールは、市長の心の優しさに感服しました。彼は、市長が脱獄囚のジャン・バルジャンではないか?と疑ってしまったことを詫びました。実はその時、あるジャン・バルジャンが別の場所で捕まっていたからです。

しかし、それを聞いたジャン・バルジャンは、自分が誤って無関係の人物を逮捕させてしまったことに気づき、苦悩しました。彼は裁判所に行き、自分自身が「本物のジャン・バルジャンである」と証言したのです。

④コゼットと青年マリウス

1832年、パリは失業者であふれかえっていました。モントルイユからパリに逃れてきたジャン・バルジャンは、コゼットを娘の様に愛して、二人でひっそり目立たないように暮らしていました。

しかしながら、ジャン・バルジャンは乞食に施しをし、「施しをする貧乏人」として目立つようになります。そこに現れたのが、やはりモントルイユからパリに赴任してきたジャベールでした。ジャベールはジャン・バルジャンを追ってパリに来たのです。

その一方で、美しい容姿に成長を遂げたコゼットは、ある日、革命運動に参加するマリウスという青年と出会い、恋に落ちます。しかし、そこへ父ジャン・バルジャンが現れ、イギリスに旅立つことを告げ、準備を急ぐように促します。

⑤ジャン・バルジャンの最後

マリウスからの手紙が、コゼットではなく、ジャン・バルジャンの手元に届きます。ジャン・バルジャンはそれを読みます。そして、「青年を死なせてはならない」と思い、救出へと向かいます。

バリケードに入ったジャン・バルジャンは、革命軍に囚われているジャベール警部を見つけます。彼はすぐにジャヴェールの拘束を解き、解放します。

そして、マリウスを見つけたジャン・バルジャンは、大砲の砲火に紛れて下水道に逃げ込みます。そして、そちらへ逃げ込んだジャベールが現れます。ジャベールに見送られ、生きる意味を失ったジャン・バルジャンは自ら命を絶ちます。

ジャン・バルジャンはマリウスに過去を明かし、コゼットに秘密にして欲しいと頼んで、姿を消します。そして、マリウスとコゼットは結婚します。

レミゼラブルのあらすじを短く

舞台はフランス。仮釈放されたジャン・バルジャンは再び盗みを働きますが、慈悲深い司教に救われます。彼は、この経験が自分の再生につながると神の前で誓います。

数年後、市長として人望を集めるようになったジャン・バルジャンは、娼婦をしているファンティーヌにめぐり会います。彼女はひどい病気だったのですが、娘である「コゼット」のために働き続けるのです。

バルジャンは彼女を助けますが、ジャヴェール警部に前科者であることがばれ、追われる身になります。逃亡中、彼はファンティーヌの娘コゼットとの生活を始めます。

数年後、大人になったコゼットは、マリウスという青年と運命的な出会いを果たし、互いに惹かれ合います。しかしながら、時はフランス革命の時代、学生運動家だったマリウスは、その波に飲み込まれてしまいます。

友達のエポニーヌとバルジャンは、命がけでマリウスを救います。コゼットとマリウスが幸せそうに結ばれるのを見ながら、バルジャンはマリウスを救い、息を引き取ります。

物語は二人の男を中心に展開します。バルジャンは法を犯したが更生し、真の正義を求める男、ジャベールは法こそが正義だと信じていて、法を犯したバルジャンを追い続ける男です。

レ・ミゼラブルは、何が言いたいのか?

レ・ミゼラブルとは、「惨めな人々」という様な意味なのでしょうか?

もちろん、惨めな境遇にあったのはジャン・バルジャンですが、ファンティーヌ、コゼットも十分惨めでありました。両親を失ったマリジュスや、自分の信念が間違っていたことを思い知らされたジャベールも、ある意味惨めでした。

ジャン・バルジャンは、娘を救うことによって、ファンティーヌを救い、コゼットを救い、マリジュスを救い、ジャベールの良心を救ったのです。しかしながら、ジャン・バルジャンを奮い立たせて、救い、臨終の瞬間を照らしたのは「正しき人」であるミリエル司教でした。

彼の死の瞬間を照らしたのも、ミリエル司教から贈られた2つの銀の燭台でした。

私たちがジャン・バルジャンとコゼットの運命に魅了される一方で、ユゴーは第一編のすべてをミリエル司教の記述に割いています。

結局、ユゴーがこの大作で言いたかったのは、「神の正義がなされる」ということだったのではないでしょうか?

レ・ミゼラブルが伝えたいこと

ジャン・バルジャンの神父に対する無償の愛と、その信頼に応えようとする姿から、愛と信頼は、どんなに不条理な世界であっても、人と世界を変えることができるという作者のメッセージを感じます。

また、不条理な世界も、人の力で変えられるという作者の信念も感じられます。

この物語は、一人の男の人生を通して、悪人がいる一方で善人もいること、善行には善行で報われること、愛には愛で報われることを教えてくれます。

どんなに仲の良い親子でも、いつかは離れなければならない時が来ます。しかし、親子の素敵な思い出は、変わらないことを描いています。

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