今回は「【宝塚歌劇団】専科とは何?エキスパート集団について迫る」についてお伝えさせていただきます。
本記事では、宝塚歌劇団の中でも「専科」についてもっと知りたい方向けに、より詳しくご紹介していきます。
専科ってなんだろ?
宝塚歌劇団ファンの方でも「専科」について詳しい方は少ないのではないかと思います。
専科を知ることで、以前よりも宝塚歌劇団のことについて知っていただけたら嬉しく思います。
専科の存在の意味
専科の活動とは?
専科の歴史
宝塚歌劇団の専科とは?
専科を知る前に、宝塚歌劇団の組について知ることが重要です。
ご存知の方もいると思いますが、宝塚歌劇団というのは基本的に「花組」「月組」「雪組」「星組」「宙組」の5組に分かれており、1組につき70〜80人前後の人数で構成されています。
それぞれの特徴を持つ5組ですが、その他にも「専科」という特定の組に所属していない集団が存在します。
専科は、どこの組にも属さず、どんな役でもこなせる円熟したスーパースター集団のことを指します。
専科になるための条件はありませんが「歌」「ダンス」「芝居」など、何かしらの分野で他の人よりも秀でた才能を持っている方が異動されることが多いです。
専科は「轟悠(とどろき ゆう)」さん「春日野八千代(かすがの やちよ)」先生も在団していたことで有名です。
専科にも「花組」「月組」「雪組」「星組」「宙組」と同様で定年はありますが、60歳を超えて、最後まで在団される方も多いのが特徴です。
特に「春日野八千代(かすがの やちよ)」先生は、専科として生涯をともにした名誉ある方です。
現在の専科メンバーは?
2023年1月時点での専科メンバーを発表いたします。
- 「英真 なおき」さん
- 「夏美 よう」さん
- 「美穂 圭子」さん
- 「紫門 ゆりや」さん
- 「京 三紗」さん
- 「梨花 ますみ」さん
- 「高翔 みずき」さん
- 「凛城 きら」さん
- 「汝鳥 伶」さん
- 「万里 柚美」さん
- 「悠真 倫」さん
- 「輝月 ゆうま」さん
- 「一樹 千尋」さん
- 「五峰 亜季」さん
- 「凪七 瑠海」さん
上記15名が現在の専科メンバーになります。
そうそうたる顔ぶれですよね。
「専科」メンバーの今後の活躍に期待ですね。
専科の具体的な活動内容
専科に所属している方々は、「花組」「月組」「雪組」「星組」「宙組」で構成されている組の様々な公演に出演しています。
宝塚歌劇団以外の公演にも出演することもありますが、宝塚歌劇団以外での公演の「出演情報」については、公式サイトでは開示されないそうです。
ファンの方にとっては、少し残念かもしれません。
公演以外にも、スーパースターとして組み子(組の生徒)たちに技術やアドバイスなどを行ったりもしています。
基本的に専科の方々の出演は不定期に行われていて、オファーが来なければ出演できないという状態になります。
もう退団されてしまった「北翔海莉」さんは、専科の中でも人気を誇っており、オファーの声が多かった状態でした。
ですがオファーが少ない方は出演がいつ決まるか不定期なため、ファンを待たせてしまうようなこともあったりします。
なので最悪の場合、長い間出演がない状態になる可能性もあるのが専科の残念なところです。
ですが自分が呼ばれなくても、次回の公演に向けてたゆまぬ努力をしています。
過去に問題となった「新専科制度」とは?
2000年に導入された新専科制度とは、各組の「2番手」「3番手」のスター候補生を新専科に集めた集団のことを指します。
新専科は、各組の公演や外部の公演に出演させることによって、さらなる芸や技術の向上を目的とし、たくさんのトップスターの誕生を目指した制度になります。
現在は「新専科制度」というのは廃止されましたが、当時は宝塚ファンや在団中の生徒ですら驚きを隠せないほどの制度でした。
いつか「生徒がトップスターになる」ということを夢見て応援していたファンにとっては、どこの組にも所属しない新専科への異動はトップスターへの道が絶たれたと同義でした。
ですが、結果的に新専科からは10名の内6名がトップスターとなり、無事に幕を閉じました。
時代によって変わる「専科」
今となって「専科」は、一芸において飛び抜けたスキルを持つスペシャリスト集団と言われています。
ですが専科の発足当初は、特定の分野で区切りわけがされていました。
主な区切り分けとして、「舞踊専科」「ダンス専科」「声楽専科」「演劇専科」として分けられていました。
もっと昔に遡ると映画で活躍していた「映画専科」という分野もございました。
現代の「専科」は、こうした各分野のスペシャリストが1つの集団として、活躍されています。
これまでみたいに、各組のスーパースターや娘役などが専科に異動するのか、それともベテランのみで専科メンバーを固めていくのかは、専科の時代の流れによって変わっていきます。
こういった専科メンバーの移り変わりも、魅力の1つなのではないでしょうか。
専科の役割
ここまで専科とはどんな制度なのか、過去に起こった問題など詳しく説明してきました。
ここからは専科についてもっと知っていただこうと思い、専科の役割についてお伝えしていこうと思います。
今となっては組のトップスターも専科に異動することもありますが、以前の専科のイメージは異動したら「左遷 」みたいに思われる時もありました。
ですが、そんな専科も宝塚歌劇団にはなくてはならない存在です。
専科は「脇役」「老け役」「いびり役」といった脇役が多いイメージですが、こういった名演技をする脇役の存在が重要なのです。
決して主役よりかは花開かなくても、主役を際立たせるために脇役という存在はなくてはならないのです。
宝歌劇団は脇役の存在なしに、舞台は成り立ちません。
脇役の名演技こそが、様々な作品のクオリティーをあげているといっても過言ではないほどです。
そうしていくつかの名演技をした脇役の著名人も、ファンの間では絶大な高評価をうけているのも事実です。
まとめ
いかがでしょうか?
今回は「【宝塚歌劇団】専科とは何?エキスパート集団について迫る」について、お伝えさせていただきました。
宝塚歌劇団の「花組」「月組」「雪組」「星組」「宙組」の5組に注目を集めるのも良いですが、専科も魅力としては負けていません。
専科の存在無しでは、良い公演は出来ないと謳われるほどです。
専科の実力は、これまで以上に高くなっており、ファンの間でも専科の存在は大きいものになっております。
次回の公演の時に、専科の名演技に注力してみるのも良いのではないでしょうか。
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