宝塚歌劇の舞台は、東京都の東京宝塚劇場と兵庫県の宝塚大劇場の2つに分かれています。
特に東京宝塚劇場は、かなりの人気でチケットがなかなか手に入りにくいことで有名です。
それと比べると、宝塚大劇場のチケットは手に入りやすいと言われていますが、トップスターの退団公演や人気の海外のミュージカル等の特別講演になると、さらに倍率が上がる恐れがあります。
基本的に宝塚のチケットは、公式のWebチケットサービスやプレイガイドを使って、先行抽選や一般販売で購入できます。
そのうち貸切公演は、2つの劇場を合わせた公演数全体の約2割と言われています。
こちらはプレイガイドやクレジットカード会社を通して、優先的にチケットを購入することが可能です。
確実にチケットを手に入れる方法の1つに、「宝塚歌劇観劇プラン」があります。
今回は、宿泊と食事付きの宝塚歌劇観劇プランの特徴とメリットとデメリットについて調べてみたので、ご紹介していきたいと思います。
宝塚歌劇観劇プランのメリットとは?
宝塚歌劇観劇プランとは、阪急阪神第一ホテルグループの宝塚ホテルの公式ホームページからのみ申込可能なプランを指します。
宿泊と食事と観劇がついてくるのはもちろんのこと、センターブロックという通常では取れないような舞台にかなり近い席が確実に取れることで大変人気をよんでいます。
その席には名前があり、センターブロックの7列目までの席をSS席、13列目までの席をS席と言います。
それでは、宝塚歌劇観劇プランのメリットについて細かく見ていきましょう!
臨場感や一体感が味わえる
前述した通り、宝塚歌劇観劇プランの席は「SS席」か「S席」です。
一般的な方法で席を取ろうと思っても、なかなか取れないスペシャルな席になります。
特に目当ての役者さんがいるお客さんにとっては、舞台を間近で見ることができ、舞台の臨場感を肌でヒシヒシと感じることができるはずです。
SS席やS席は宝塚通のお客さんが多い席ですので、舞台と観客の一体感のようなものを味わうことができると思います。
豪華な旅行気分になれる
宝塚歌劇観劇プランは、「宿泊」と「食事」がついてきます。
SS席やS席で宝塚を観劇できるので、通常の旅行より豪華な旅行気分になれるのは間違いありません。
舞台もホテルも選べる
宝塚歌劇の舞台は関西が兵庫県にある宝塚大劇場で、関東が東京都にある東京宝塚劇場の2つになります。
宝塚大劇場のプラン対象ホテル
レムプラス神戸三宮
レム新大阪
ホテル阪急インターナショナル
大阪新阪急ホテル
ホテル阪急レスパイア大阪
ホテル阪神大阪
千里阪急ホテルの8か所
それに対して、
東京宝塚劇場プラン対象のホテル
第一ホテル東京
レムプラス銀座
レム東京京橋
レム日比谷
レム六本木
レム秋葉原の6か所
どのホテルを見ても、交通アクセスがよく、ホテルのクオリティーも確かです。
また、宿泊はできませんが、東京には東京宝塚公演レストランプランという、宿泊なしで食事だけついているプランもあります。
宿泊はなしで、日帰りで旅行気分を味わいたい人には最適なプランかもしれません。
おまけがもらえる
宝塚歌劇観劇プランに申込むと、公演ポスターがもらえます。
残念ながら、一般的な予約形態には、このようなサービスはありません。
宝塚の熱狂的なファンにとっては、嬉しいお知らせですね。
宝塚歌劇の舞台だけで終わりではなく、自宅に貼って眺めて二度楽しめます。
宝塚歌劇観劇プランのデメリットとは?
豪華なホテルや食事でリフレッシュでき、憧れの宝塚の役者さんの舞台を間近で見られるなんて、夢のような話ですね。
もう考えただけで宝塚ファンの1人としてはドキドキ、わくわくが止まりません。
そんな宝塚歌劇観劇プランにデメリットはあるのでしょうか?
1人だと値段が高い
一般的な宝塚大劇場のSS席は12,500円、S席は8,800円です。
これが宝塚歌劇観劇プランの場合、SS席は「1名で28,700円~」、2名で「66,000円~」、S席は1名で「25,000円~」、2名で「40,000円~」という料金設定になっています。
また、宝塚ホテルの宿泊費は、年末年始、お盆休み、ゴールデンウィークやシルバーウィーク等の長期休みが入ると、割高になることもあり、時期によって値段が変わります。
宝塚ホテルの平日の宿泊費は最安値で約12,000円ですから、かなり値段が高いと感じる人もいるでしょう。
金額を見ると分かりますが、1名で取るよりは、複数名で取る方がリーズナブルになるように値段が設定されているようです。
もし1人で観劇を楽しむ場合は、SS席やS席等の普段では取れない特別な席を取る値段と考えれば高いと感じないかもしれません。
つまり、普通に宝塚を観劇し、宿泊と食事がついてと考えると、1名より複数で申込をした方がお得になるというわけなのです。
早めに取らないといけない
宝塚歌劇観劇プランは、インターネットで宝塚大劇場公演初日の約2か月前から申込可能になります。
学校や仕事などのスケジュールがはっきりしない人は、キャンセルができないので申込しづらいはずです。
もし行けなくなってしまったら、全額費用は返金してもらうことができません。
ギリギリまでスケジュールが分からない人にとっては、このプラン自体が向かないと考えられます。
チケットは当日受け取りのみ
さらにネットオークション等での転売を禁止しているため、本人しかチケットを受け取ることができません。
宝塚歌劇観劇プランのチケットを、事前に送付するサービス等は一切行っていません。
それも受け渡しは観劇日当日に宝塚ホテルのフロントのカウンターで受け取るだけしかなく、予約確認メールをコピーし、運転免許証やマイナンバーカード等の本人確認書類の原本の提示が必要になります。
コピーは認められず、万が一本人確認ができない場合はチケットを受け取れないこともあり得るのです。
ホテルチェックインの際も、本人と同伴者の両方の身分証明書の原本が必要になるぐらい、本人確認が厳しく行われます。
申込数の制限や支払い方法の制限がある
宝塚歌劇観劇プランは、一回の申込で2枚までしかチケットが取れない仕組みになっています。
複数申込したい場合は、代表者を数名立てる必要があります。
それもインターネットの申込はクレジット決済のみ、電話予約は銀行振り込みとなり、申し込みから1週間以内に振り込まないと予約自体が自動キャンセルになってしまいます。
電話の場合、申込をしたら翌日には支払うようにしましょう。
キャンセル料は基本返金なし
宝塚歌劇側のやむを得ない事情での公演中止ではない限り、基本的にキャンセルした場合は支払った金額は返金されません。
また、宝塚歌劇側の不可抗力で公演中止が決定した際に、チケットの紛失や汚損が認められた場合はチケット料金が返金されない場合があるので、注意が必要となります。
その場合、宝塚歌劇観劇宿泊プランの金額だけが返金対象となり、返金までかなり時間がかかる可能性があります。
まとめ
きちんとスケジュールが分かっていて利用すれば、宝塚歌劇観劇プランは大変有効的なプランだと思います。
非日常を味わいたい人には、宝塚歌劇でSS席やS席でゴージャスな時間を過ごし、宿泊や食事もホテルでできるのが大変魅力です。
ただし、注意事項もあるので再度熟読し、いつもと違った宝塚歌劇を楽しんでくださいね!
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